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英語レッスンにも役立つ?日本語レッスン

  • Dec 24, 2025
  • 6 min read

最近、知り合いに頼まれて、日本語を教え始めました。はじめはあまり乗り気ではなかったのですが、やる気満々の生徒さん達ということもあり、今はとても楽しんでいます。また、英語と日本語を比べる機会が増えたことであらためて気付いたこともあり、勉強にもなっています。

 

その気付きの中でも、日本人が英語を習得するのにヒントになるのでは?というものを以下にいくつかご紹介します。

 

 

fとhの違いはイギリス人にはすぐわかる

 

日本人は f と h の違いが聞き取りにくいので、イギリス人もそんなに分からないのでは?と思っていたという声を時々耳にします。

 

でも、ネイティヴはすぐに違いがわかります。特に単語だけや短い文章の場合は気づきやすく、先日それを実感させられた出来事がありました。

 

私が日本語で「5分」と言ったら、ドロシー(生徒さんの名前)は、「え?」という顔をしたので、もう一度「5分」というと、驚いた顔で、 ‘You said “5 hun”.’と言いました。「5分」は、ローマ字で ‘5 fun’と書くので、ドロシーは、ずっとfunと発音をするものだと思っていたようです。

 

1分、2分など時間の言い方の説明をした時は、ドロシーは文字を見ながら説明を聞いていたので、私が発音した音よりも目でみている文字の情報が頭に入り、私がhunと言ったことには気づいていなかったのだと思います。でも、文字を見ずに会話の練習になったとたん、音の違いにすぐに気づいていました。

 

自分では音の違いが分からない場合でも、ネイティヴには違いがわかりますので、正しく発音するよう気をつけたいものです。

 

 

発音が難しいポイントは似ている

 

英語の発音で、微妙な違いなのにその違いが重要というものに、母音の長さと、間(があります。間というのは、「グッバイ」の小さい「ッ」のような間のことです。


レッスン中にもよくお話していますが、日本語なら「来て」、「聞いて」、「切手」の違いがそれです。

 

日本語なら簡単に違いを発音できるのですが、英語だとつい母音が短すぎたり長過ぎたり、小さい「ッ」が必要なのに間をあけずに発音してしまうというのは、頻度の差はあっても、どの生徒さんもやってしまいがちなことです。

 

私の日本語の生徒さん達(イギリス人とイタリア人)もこの、長さと間がなかなか上手くできず、「聞いて」も「切手」も、「来て」と聞こえる発音をしてしまいがちです。

 

この他、イントネーションやストレスの位置の違いを真似しにくいこと、そして、単語と単語の間で、必要ない「間」をおいて発音し不自然に聞こえてしまうというのも、外国語を学ぶ人達の共通点のようです。

 

練習を重ねれば、必ず上手になりますので、皆さんも今後更に意識してみて下さい。

 


日本語も英語も発音を「はしょる」ことが多々ある

 

「はしょる」という言い方が正しいかどうかは疑問ですが、言いやすくするために省略したり、音を変えて発音したりするというのをここでは「はしょる」と言うことにします。これは、特に日常会話で頻繁に起こります。

 

例えば、洗濯機を「せんたっき」と発音するのは、英語のGoodbyeを「グッバイ」と発音したり、at tenを「アッテン」のように発音したりするのに似ています。

 

「なんということだ」は「なんてことだ」や「なんてこった」と発音することもあります。関西弁だと「なんちゅうこっちゃ」という人もいます。

 

英語でも、What are you doing?をWhat you doing?という場合があるように、疑問詞と主語の間のbe動詞を省略することがあり、この場合、whatのtと youの yがくっつき/tʃ/という音になり、/wɒtʃəduːɪŋ/のように発音されることも多々あるので、リスニング時も要注意です。

 

レッスン中にも触れることがありますが、ネイティヴは、はしょり方が同じなので理解しあえますし、はしょっていることすら気づいていないと思います。

 

ノン・ネイティヴもネイティヴと同じはしょり方をすると、言いやすく流暢にもきこえますし、リスニングにも役立ちます。でも、自分が言いにくいところを勝手にはしょってしまうと、通じにくくなることがあるため、レッスンでご紹介しているConnected speechなどを駆使し、言いやすく通じやすく流暢に聞こえるはしょり方をぜひ身につけて下さい。


 

ピッタリ当てはまる英単語が思いつかない日本語が沢山ある

 

これは、言いかえれば、日本語を英語に訳して話そうとしたら、無理がある日本語の単語です。このような単語は、以前にもいくつかご紹介しましたが、日本語を教えはじめてから、その数の多さに改めてびっくり!

 

教材の一部としてNetflixの「野武士のグルメ」を使っているので、そこに出てくるセリフも含め、日本語を教え始めて、改めて気づいた英語にはない日本語の単語や表現をいくつかご紹介します。

 

「適当に」

 

「お昼は、なにか適当に食べて下さい」という場合の「適当に」は、英語で一言では言えません。「野武士のグルメ」の英語字幕は ‘Please eat something for lunch.’ となっていましたが、それだと「なにか食べて下さい」なので、「お昼をぬかないでちゃんと食べて下さい」と聞こえます。

 

「だから」

 

「なんで起こしてくれないんだよ」と言ったら「え?何?」とかえってきたので、次に「だから、なんで起こしてくれなかったんだよ」というセリフが「野武士のグルメ」にあります。この「だから」は、英語字幕では無視されていました。

 

’as I said,…’などで代用できるかもしれませんが、この場面の「だから」がもつ、納得できない気持ちや、少し相手を問いつめたい感じを出したい場合、’as I said’ のイントネーションをそれらしくすることで表す事になりますので、単に’Why didn’t you wake me up?’のイントネーションをそれらしくすれば、特に ‘as I said’は必要ないのではと個人的に思います。なので、やはり、英語にはピッタリあてはまる単語やフレーズはないのでは?という結論にたっしました。

 

「行ってきます」

 

出かける時に言う言葉は英語にもありますが、日本語の「行ってきます」のような決まり文句的なものはありません。ちなみに「野武士のグルメ」に出てくる、「行ってきます」の英語字幕は ‘I’ll be back!’でした。

 

‘I’ll be back.’といえば、映画「ターミネーター」でアーノルド・シュワルツネッガーが言う有名なセリフ。「野武士のグルメ」で「行ってきます」を’I’ll be back’と訳してるのは特に違和感がありませんが、逆に「ターミネーター」の’I’ll be back’を「行ってきます」と訳されていたら、かなり笑えます。

 

「さすが」

 

「さすがに、それはできない」の「さすが」は、「やはり/やっぱり」といった意味だと思いますが、この「さすが」と全く同じように使える英単語は思いつきません。自分には無理なのか、不可能なことなのかなどの状況によって、それを英語で表現するという手もありますが、私なら、例えば ‘I can’t do that’という文章をイントネーションや表情などを駆使して「さすがに」という気持ちを表現すると思います。

 

「さすが、〜さん!」など、褒める時の「さすが」も、全く同じ意味の英単語はありません。この「さすが」は、褒めるだけなら、’Impressive!’などの褒め言葉を使えばいいですが、「さすが、〜さん!」と同じ意味の事を英語で言いたい場合、文章でその気持を説明する事になります。

 

同じニュアンスではないですが、’You’ve done it before.’は状況や言い方によって、何かを上手にしている人に対しての褒め言葉になり、これは結構よく耳にします。



日本語を教え始めたことで他にも色々な気づきがあり、発音を含め英語レッスンにも役立ちそうです。今思うと、はじめはどうして日本語を教えることが乗り気じゃなかったのか?不思議です。

 

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