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「エゴ」って何?

  • Writer: Shigeri Nishide
    Shigeri Nishide
  • 7 days ago
  • 3 min read

最近、Netflixで「ホットスポット」という日本のドラマを観ました。そこで「エゴ」という単語が連発される場面があったのですが、とても違和感を覚えました。


この「エゴ」という言葉、話の内容から、「自分中心、自分勝手」や「わがまま」のような意味で使われているとは理解できたのですが、どうもしっくりこなかったのです。なぜなら、英語が持つ意味とは違う意味で使われていたからです。

 

英語にはそういう意味はないことをご存知の方も多いかも知れませんが、念の為’ego’の意味と使い方をご紹介します。

 

英語の意味

 

英語の’ego’は、心理学では、フロイトの構造論の3要素のひとつで「自我」と訳されますが、一般的には「自分に対する自分が持っているの意見」というような意味で、辞書(Longman)には、’the opinion that you have about yourself’とあります。

 

また、日常会話では ‘big-headedness’や’arrogance’のような意味でつかわれることもあります。 'an ego' (数えられる名詞です)は誰でもあるので、わざわざ「彼はエゴを持っている」のように言うと、'big-headedness'の意味に聞こえます。特に、’a big ego’を持っているという言い方をすると、自分のことをすごい人(頭が良い、何でも人より上手くできる、など)と思っているという意味になります。

 

Longmanの例文には以下がありました:

 

Richard has the biggest ego (= thinks he is very clever and important) of anyone I’ve ever met.

 

’a big ego’を持っている人が、世界は自分のためにまわっている的な行動や発言をし、それが「自分中心、自分勝手」になる場合があるので、’ego’が’selfish’という意味に全く関係ないわけではありません。でも、’ego’自体は’selfish’という意味はありません。


ちなみに、「ホットスポット」の英語の字幕をチェックしてみると、やはり「エゴ」の部分は’selfish’と訳されていました。 


発音

 

日本語は’ego’をローマ字のように発音して「エゴ」ですが、英語では /ˈiːgəʊ/です。あまりやりたくないのですが、カタカナにすると「イーゴゥ」っぽくなります。

 

使い方: ‘ego’と一緒に使われる単語

 

1. big/enormous, etc.

 

‘an ego’だけでも、’big-headed’の意味で使われますが、上記のLongmanにある例文のように、’big’や’enormous’ などの「大きい」といことを現す単語を前につけることで’big-headed’感が高まります。

 

2.  boost

 

褒められたり、自分に自信がつくような出来事があったりして、「自尊心が高まる」、「自信がつく」のような意味で’boost’という単語がよく使われ、この場合の ‘ego’には ’big-headed’ という意味はありません。

 

Longmanの例文は:

 

That promotion really boosted her ego (= made her feel better about herself).

 

 

上記の例分は’boost’を動詞として使っていますが、以下のように名詞で使う表現もあります:

 

Compliments from my boss was quite an ego boost for me.

 

3.  bruise

 

逆に、以前より自分に自信がなくなった場合に使えるのが ‘bruise’という単語。 ‘bruise’は、あざ(ができる)、傷(つく)などの意味があり、この単語は’ego’だけではなく、’pride’にも使えます。日本語でも「プライドが傷つく」という表現がありますが、それに似ています。

 

Breaking up with his girlfriend has bruised his ego.

 

また、’bruised ego’のように、’bruised’を形容詞として使うこともあります(例:以下の「4. massage」にある例文)。

 

4.massage

 

日本語では、自尊心はくすぐりますが、英語ではマッサージします。

 

Longmanの例文:

 

I need someone to massage my bruised ego.

 

「傷ついたエゴ ‘bruised ego’」だけではなく、褒められたり、何かを達成したりすることで、普通のエゴがいい気分になったり自信がついたりするという意味でも、’massage’を使います。

 

Passing the exam massaged my ego.

 

Their complements were a huge ego massage for me.

 

はじめに書いた、Netflixの「ホットスポット」のような、「自分勝手」の意味のつもりで ‘ego’を英語で使っても、ネイティヴには意味は伝わらない思いますので、ご注意ください!

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