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仮定法をわかりやすく説明(したつもり)

仮定法と言えば、「もし宝くじにあたったら…」「もし私が鳥だったら」などがを思い出す方が多いようです。


この例から考えるとあまり使う機会がないように感じるかもしれませんが、日常会話やビジネスなどを問わず頻繁に使われます。


仮定法は、何かを想像して話す時に使うので、「明日雨がふったら…」、「私だったら(こうする)」、「知ってたら…」など、日本語で考えると、「…(だっ)たら」が仮定法ということになります。


そこで、まずは日本語の文章を使い、仮定法4種類に分けてみます。カッコ内に、どんな状況を想像(仮定)しているかを書きました:


  1. Zero conditional

    水を100度に熱したら、沸騰する(何かしたらいつも起こること)


  2. 1st conditional

    明日雨が降ったら、家にいる(未来に起こりそうなこと)


  3. 2nd conditional

    私(があなた)なら、これを買う(絶対にあり得ないこと)

    宝くじにあたったら、家を買う(起こったらびっくりすること)

    ギターが弾けたら、バンド結成する(今の時点ではそうではないこと)


  4. 3rd conditional

    もっと早く(家を)出ていたら、電車に間に合った(過去に実際あった事と違うこと)


日本語では、4番のように過去の話をする場合は「いたら(いれば)」と言いますが、それ以外(1−3番の状況)は、全て「…たら」や「…れば」というように同じ言い方です。


一方、英語は、上記4つともそれぞれ言い方が違いますので、使い分ける必要があります。


​仮定法の種類


仮定法は4種類あります。日本語では「仮定法過去」などの名前がついていますが、仮定法過去と呼ばれるものは、実際、現在か未来の話をしているなど、混乱を招くおそれがありますので、ここでは英語の名前を使います。


仮定法は、ifの部分(if節と呼ぶ)と、ifがない部分(主節と呼ぶ)の両方に動詞があり、その動詞の時制が種類によって違います。


  1. Zero conditional


    ● 実際今していないが、もしすればいつもこうなるという事に使う。

    ● if節、主節の両方とも動詞は現在形。


    If you heat water to 100 degrees, it boils.


    また、この形(意味)の場合、’if’の代わりに’when’でも同じ意味です。

    When you heat water to 100 degrees, it boils.


    その他の例:

    If you don’t clean your house, it gets dusty.

    家を掃除しないと、ほこりっぽくなある

    If you run for a long time, you get tired.

    長時間走ると疲れる

     

  2. 1st conditional


    ● それが起こってもびっくりしないことが起こったと想像している。「五分五分の確率で起こること」という説明もよく聞きます。

    ● if節の動詞は現在形、主節は助動詞(will, might, should, could)+動詞の原形。


    未来についての話ですが、if節は現在形です。


    If it rains tomorrow, I will stay home.


    その他の例:

    If it’s a boy, we’ll name him Nick. If it’s a girl, we’ll name her Emma.

    男の子が生まれたらニック、女の子ならエマという名前にする

    If you feel better tomorrow morning, you could go to work. If not, you

    should stay home.

    朝気分がよかったら仕事に行ってもいい、、よくなければ、家にいたほうがいい。

                    

  3. 2nd Conditional


    ● 絶対あり得ないか、起こる可能性が低いこと、それが起こったらびっくりするような事、実際そうするつもりはない事などを想像している。

    ● if節の動詞は過去形、主節は助動詞(would, could, might)+動詞の原形。


    If I were you, I would buy this one.


    現在、または未来の話ですが、if節は過去形。


    その他の例:

    I'd do that, if I were you.(この文章についてのブログもあります)

    私だったら、やる(私があなたになるのは、あり得ない)

    If I won the lottery, I would buy a house.

    宝くじにあたったら、家を買う(可能性は低い、あたったらびっくりする)

    If I could play the guitar, I would form a band.

    ギターが弾けたら、バンド結成する

    (if節が「もし…できたら」の意味の場合、'could'を使う)

    If we took the 9:30 train, we would be late.

    9時30分の電車に乗ったら、遅れる(だから乗らない=実際そうするつもりなし)


    余談ですが…

    私がこの仮定法(2nd conditional)に「しっくりきた」と感じたのは、90年代初めにヒットしたEric Claptonの「Tears in Heaven」の歌詞のこの部分でした:


    Would you know my name if I saw you in heaven?

    4歳で亡くなった息子さんに捧げる歌で、「もし天国で会えたら…」というがとても印象的で、まずあり得ない事というのがわかりやすかったので、私は、この歌のおかげで、2nd conditionalを一番先にマスターしました。 

     

  4. 3rd Conditional


    ● すでに起こったこと(過去のこと)なので変えられないが、変えられたとしたら・・・と想像している。

    ● if節の動詞は過去完了形(had+動詞の過去分詞)、主節は助動詞(would, could, might)+ have+動詞の過去分詞。


I’d have caught the last train, if I’d left earlier.


その他の例:

If I hadn’t come to London, I’d have gone to New York.

もしロンドンに来てなかったら、ニューヨークに行ってた。

If you had gone to the party last night, you would have enjoyed it.

​ もし昨夜パーティにいってたら、楽しんでた

追加:3rd + 2nd Conditional

  • すでに起こったこと(過去のこと)なので変えられないが、変えられたとしたら、今どうなっているかを想像している。

  • if節の動詞は過去完了形(had+動詞の過去分詞)、主節は助動詞(would, could, might)+動詞の原形。

If you hadn’t had breakfast this morning, you would be hungry now.

 

その他の例:

If I hadn’t run to catch the bus, I wouldn’t be sweating now.

バスに乗るのに走ってなければ、いまこんなに汗はかいていない。

Do you think we’d be having fun if we’d gone to the party?

パーティに行ってたら、今頃パーティを楽しんでたと思う?

これを参考に、ぜひ自分でそれぞれの種類の例文をいくつか考えてみて下さい。例文を考える時には、必ず口に出して発音し、書き留めて置く場合でも、まずは口に出す事をおすすめします。また、一度に全部覚えるより、まずは一つほぼ完璧に使えるよにしてから、他のパターンをマスターするのもおすすめです。

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