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2024年に音読した本

レッスン中にも時々触れますが、私はここ数年ほぼ毎日音読していています。


音読は英語力上達に非常に役立ちますので、生徒さんにも音読をおすすめしています。興味がある内容のもののサンプルをダウンロードするか、書店で1−2ページ目をとおしてから、読みやすそうなものを選んで、ぜひ音読してみてください。


最初は難しく感じるかもしれませんが、続けていくうちに面白くなると思います。どうしても面白くない、または内容が全くわからないなどの場合、あきらめず、別の本を試し、続けられるものを見つけてみてください。

 

参考になるかどうかは疑問ですが、私が今年(2024年)音読した本を読んだ順番にご紹介します。また、「2023年に音読した本」のブログもありますので、よろしければご覧ください。

 

Stolen Focus (2023) : Johann Hari

大人も子どもも、集中力が続かない人が急増していて、その大きな原因の一つがインターネットやソーシャルメディアだということを、専門家によるリサーチ結果も含め書かれた本。著者が実際、携帯電話やパソコンなどのインターネットにつながるものを一つも持たずある町に滞在し、3ヶ月間ネットなし生活をした体験談も交え、読みやすく書かれています。携帯やiPadに頼っている自分の今の生活について考えさせられる一冊でした。

 

Beast in the shadows(陰獣)(1928) : Rampo Edogawa(江戸川乱歩)

Steveが推理小説を読みたいと言って書店に行った時、たまたま見つけて読むことにしました。私はあまり小説を読まない人で、よっぽどでないと良いと思わないので、これも「普通」でした。ですが、小説にあまり興味がない私でも知っている日本の有名作家の作品なので、読んで良かったと思っています。

 

The Road (2006) : Cormac McCarthy

ヴィゴ・モーテンセン主演で映画化もされたこの小説、Wikipediaのストーリー説明は以下です:

「大災害により文明を失ってから10年以上経った世界、空は塵に覆われ寒冷化が進み動植物は死滅していく。生き残った人間は餓死するか自殺するかお互いを食い合うしかない。そんな荒廃した世界においてもなお父と息子は他人を助け、善き者であろうと生きつつ寒さから逃れるため南を目指し歩き続ける。」

 

「陰獣」のセクションにも書きましたが、小説はあまり好きではない人なので、とくに良いとは思いませんでしたが、評判の良い本なので、小説に興味がある方は読んでみてもいいのでは?

 

The Idiot Brain (2016) : Dr Dean Burnett

Neuroscientist(神経科学者)が、私たちの脳がいかに雑で分散的/混乱した状態(disorganised)かということを、時折ユーモアを交えてわかりやすく説明してくれている一冊。とても面白く興味深い本でした。著者は他にも「The Happy Brain」、「Emotional Ignorance」など脳に関する本を書いています。「Emotional Ignorance」は、面白そうなのでいつか読むつもりです。

 

Buddhism: A very short introduction (2013) : Damien Keown

仏教に詳しいイギリス人とじっくり話す機会があり、自分がいかに仏教について知らないかを改めて実感しました。「日本は仏教の国」と思われているので、以前から、日本人として少しは知っておいたほうが良いのでは?と思っていたので、いい機会だと思い読むことにしました。仏教の始まりから、国や地域によっての宗派についてなど、広く浅く書かれています。

 

The Girl with the Dragon Tattoo (2008) : Stieg Larsson

ダニエル・クレイグ主演で映画化された(日本題:ドラゴン・タトゥーの女)推理小説。始めの方は、どうなるのか知りたくて、どんどん読み進めましたが、少し長すぎかな?という印象。これで終わりかな?と思ってからまだ結構続いて、その部分はあまり楽しめませんでした。

 

Abroad in Japan (2024) : Chris Broad

外国語指導助手として山形県に移住したイギリス人の体験記。最初は、家族や友人のために日本での生活をYouTubeに投稿し始めたらしいのですが、それが大人気になり、BBCなどでも取り上げられたそうです。自分で山形県を選んだわけではなく、全く知らない土地で日本語も話せない状態で生活を始めたイギリス人の日本についての感想など、冗談を交えて書いていて、面白い本でした。

 

Why is This Lying Bastard Lying to Me? (2023) : Rob Burley

政治家のインタビュー番組のプロデューサー(BBCなど)Rob Burleyが長年の経験を本にしたもの。政治家がいかに、答えたくない質問をかわすか?インタビューの形式がどう変わったか?や、あのインタビューであの政治家が言ったことがこの結果につながったなどが書かれていて、とても興味深い本でした。ある質問をされた時のボリス・ジョンソンの表情の変化がとても印象に残っている・・・などと書いてあると、そのインタビューをYouTubeで見たりもして、2倍楽しめました。

 

The Big Bang Theory: The Definitive, Inside Story of the Epic Hit Series (2023) : Jessica Radloff

私のお気に入りSitcom (Situation Comedy)、The Big Bang Theoryの裏話本。本で紹介された場面があるエピソードをもう一度観たりして楽しく読みました。The Big Bang Theoryに興味がない人には全く意味のない本だと思います。

 

Shadowplay (2003) : Tim Marshall

歴史の本を読みたいなと思った時、ふと、バルカン半島の国々のことよく知らないなぁと思い、ユーゴスラビア紛争について読むことにしました。当時Sky Newsの海外通信員として現地で活躍していたイギリス人ジャーナリストのTim Marshallが体験談も交えて書いた本です。暗く、悲しい内容ではありますが、読んで良かったと思う一冊です。

 

Dark Matter: The New Science of the Microbiome (2023) : Dr James Kinross

Microbiome (腸内や土壌など特定の環境に生息する微生物の集団)が、心身にどんな影響を及ぼすか?同じお薬を飲んでも、どれくらい効果があるかはその人の腸内のMicrobiomeによって違う場合があるなど、Microbiomeと脳や病気との関係についての本。今後Microbiomeについての研究が更にすすむにつれ、治療や予防が変わってくる+Personaliseされるようになる・・・といったことも書かれています。微生物の名前など、ややこしい単語がたくさん出てきますが、それが気にならなければ一読の価値あり!と思います。

 

How to Read a Tree (2024) : Tristan Gooley

木の枝、葉っぱなどを見て、方角や水の在処、その地域の環境変化などをどう読み取るか?という内容です。木から学べることは多そうで、読み始めたばかりですが、読みやすく、面白そうなので、あっという間に読み終えそうな予感。

 

 

2024年に聞いたAudiobooks

 

音読、黙読以外に外出時や寝る前にはAudiobooksも聞いていますので、いくつかご紹介します。

 

Just One Thing (2023) : Dr Michael Mosley

健康のためのファスティングを推奨したDr Michael Mosleyが書いた本。BBC Radio 4とBBC 1 (TV)で同題の番組もありました。病気とまではいかないけど、何か調子が良くないという時、「これ一つだけやってください」というような内容です。「一つだけ」がたくさんありますが、症状に合わせて、自分にできそうな事を一つか二つ選んでやりましょうとのことです。私は、すでにやっている事もありました。そして、追加でいくつか習慣にしようと思っています。

 

Less (2024) : Patrick Grant

日本でも放映されている「The Great British Sewing Bee」のジャッジ、Patrick Grantが書いた本。以前は、テイラーさんが手作りで洋服を作り、穴があいたりしたら、そのテイラーさんに持っていけば、同じ布を使ってきれいに繕ってくれたので、新しい洋服を買う頻度はひくく、そして、洋服を買ったお金は、実際洋服を作ったテイラーさんに全てはいっていた。産業革命以来、安く大量生産された洋服が出回り、お金は会社に入り、実際に働いている人には少ししかいかない。いろいろなデザインを次から次に作り出し、必要ないのに毎年新しい服を買うようにしむけている。あまりにも安くできるので、売れ残りは、リサイクルするよりも捨てたほうが安いので、大量に捨てられている・・・などなどが書かれています。そして、地元の職人さんが作ったものを買うことによって、作り手と使い手の信頼関係も生まれ、洋服などを買ったお金のほとんどが作った人にはいり、運送する必要もないし、捨てる量もへるので環境にも優しい・・・など、興味深い内容でした。

 

この他、The Book of Phobias and Manias (2023) : Kate Summerscale、Atomic Habits (2018) : James Clear、Buddhism : Michael Williamsなども聞きました。

 

Buddhismは、内容に合わせて、読み方や声が穏やかで優しい感じだったので、枕元で子守唄代わりにもなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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