イギリス人がつい言ってしまうこと
- Shigeri Nishide
- 6 days ago
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先日Facebookで「Extreme Very British Challenges」という投稿を読みました。イギリス人の多くがつい言ってしまうので、「これらを言わないことに挑戦しよう!」というものです。私自身も「言う言う!」と思うことが多く面白く読みました。そこで、ここではイギリス人が「この場面ではつい言ってしまう」セリフや、イギリス人がよく使う表現をご紹介します。
お店のレジカウンターでいうセリフ
Just these, please.
イギリス人全員がいつも言うわけではありませんが、お店でカウンターに買うものを置いたとき、つい’Just these, please’と言ってしまうという人が結構いるそうです。
これは私もいつも言ってしまいます。日本でも、レジで「これお願いします」と言うことがあるので、「自分はそれを訳して言っているだけで、他の人は誰も言わないかも?」と思っていたので、多くの人が言うと知り少し安心しました。
I think that’s right.
現金でピッタリの金額を払う時 ‘I think that’s right’と言う人も多いようです。現金で支払うことはめったにありませんが、この状況の時には私も口ぐせのようにいつも言います。これも、日本語でも「(あっているか)確かめてください」のように言うこともありますので、その感覚に近いのかも知れません。
Facebookのコメントの中には、「(私も言う!)You know perfectly well it’s right but don’t want to appear over-confident!」と、どうしてそういうかの理由を書いている人もいました。
タクシーに乗った時
Anywhere here’s fine.
タクシーで行き先のすぐそばに来た時、’Anywhere here’s fine’と言う。これは「この辺で大丈夫です」という感じの表現なので、行き先や状況によれば、これは日本や他の国でも言いそうですね。
Been busy today, then?
タクシーに乗って、行き先を告げた後、数秒後に運転手さんに ‘(Have you) been busy today, then?’と聞いてしまう人も多いとのこと。Steveは運転手さんが何か言うまで待つのは平気のようですが、私はついこの質問をしてしまいます。そう聞く人が多いと知ったので、次回からは別の質問をしようかな?と、今考え中です。
お天気のお話
「Do not comment on the weather for a full 24 hours」と言われたら、イギリス人の多くは「無理」と思うようです。雑談の話題第一位だと思います。また、「寒い」と文句を言い、暖かくなると「暑すぎる」と文句を言うという自覚もあり、そういう自分達を茶化して笑ったりするパターンにもよく出くわします。
そして、6月の終わり頃になると、生徒さんから「もう夏は終わったんですか?」というご質問を毎年のようにいただきます。イギリス人がそう言っていたからそう思ったらしいです。これは、本当は7月や8月の方が暖かいのに、6月のなかば以降に暖かい日が続いたあと少し気温が下がったら「これで夏も終わりだ」のように言うイギリス人が結構いるから。お天気については(ついても?)悲観的なのかも・・・。
イギリス人の口ぐせ?
Sorry
アメリカでは「Sorry」と言わないほうがいいと聞いたことがありますが、イギリスでは、謝る場面ではなくても「Sorry」を頻繁に耳にします。
私も含め、日本人は「Sorry」を使う人が多いようですので、この気持ちはわかるのではないでしょうか?私などは、イギリスに来た当初、「Thank you」と言えばいい場面でも、私のために何かしてくれて申し訳ないなぁと思うからか、「Sorry」を連発していました。お友達に「Stop apologising!」と何度か言われ、意識して「Thank you」を増やすようにした覚えがあります。
ちなみに、日本人以外の海外から来た人のイギリスの感想のなかには、「I’ve never heard that much ‘sorry’ in my life.」や、「They say ‘sorry’ for everything even though it wasn’t their fault.」というものもあったくらい、イギリス人はよく使います。「’Sorry’と言っちゃいけない」と言われたら、イギリス人は困るかも?!
イギリスらしい表現
Lovely
イギリス人がよく使い、アメリカ人はほとんど言わないのが「Lovely」。ほとんどの場合は褒め言葉なので、意味は状況によって、good/great, beautiful, attractive, tasty, enjoyable, very pleasant, pleasedなどいろいろです。
例:
She has a lovely voice.
Mark is a lovely guy.
This wine is lovely.
I had a lovely evening.
It’s a lovely day. (いいお天気)
A: Here’s your tea. B: Lovely. Thank you.
All right?
イギリスでは、「How are you?」の代わりに「(Are you)all right?」という場合があります。親しい人でご無沙汰していない場合は、「All right?」の場合が多いと思います。
アメリカだけではなく、オーストラリアでもこの言い方はしないようです。実際、以前イギリスに来てまだ日が浅いオーストラリア人のお友達と仕事帰りに会った時「All right?」と挨拶したら「私、そんなにAll rightじゃないように見える?朝から何度もいろんな人に’All right’って言われて、凹んでるんだけど・・・」という反応が返ってきました。彼女には「大丈夫?」に聞こえていたようです。
Love/darlingなどの呼びかけ
英語では、「Good morning, Kate.」のように、最後に名前を呼びかけることがよくあります。それに近いもので、「Good morning」などの挨拶や「Thank you」「Excuse me」などの後、知っている人にでも知らない人にでも「love」や「darling」と呼びかける人がいます。女性の中には、知らない人(特に知らない男性)に そう言われるのを嫌がる人もいるようです。
この最後に「love」「darling」と呼びかけるのは労働階級の人だというのが一般的な認識です。他にもバリエーションがあり、以前住んでいたロンドンの家のお隣さんは、私に「All right, treacle?」と言っていました。Treacleは甘くて色が黒っぽいねっとりしたシロップのようなものです。親しみを込めて言う場合、甘いものやかわいいものなら何でも呼びかける言葉にしてもOK?という感じもします。イギリス北部では「pet」と呼びかける地域もあります。
また、生徒さんの中には、スーパーで女性の定員さんに、「Thank you, darling.」と言われ「Darling????」と不思議に思ったとおっしゃっていた方もいました。
ちなみに、上流階級の人の中には「darling」を使う人が多いという印象がありますが、労働階級の「…, darling.」とは、使い方やイントネーションが違います。
アメリカでも同じような呼びかけはありますが、知らない人にはあまり使わず、カップル同士や家族に使うようです。
私自身は、流石に「darling」などの呼びかけはしませんが、「Hi, Sarah.」「Thank you, Ted.」のように、知っている人の名前を最後に言うことはよくあります。
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