カタカナ読みと違う:スペリングの ’R’ とカタカナ

Updated: Mar 7, 2019


ハリケーン・ハービーに続き、イルマ、そしてマリアと、今年はカリブ海・アメリカ南部でハリケーンによる大きな被害が出ていて、心が痛みます。同時に、「イルマ」の発音が英語では/ɜːmə/という事で、暗いニュースでも、そこから出来るだけ色々な事を学んで、少しでもポジティブな事を見出そうと思い、英単語のスペリングの 'R' をカタカナではどう表すかをご紹介することにしました。



特に、カタカナのまま読めば英語と違う発音になってしまう4種類の ’r’の代わりに使われるカタカナ についてお話します。


1. ル

Irma   イルマ   /ɜːmə/ (日本語3音節;英語2音節)

Barcelona バルセロナ  /ˌbɑːsəlˈəʊnə/ (日本語5音節;英語4音節)

Persia ペルシャ  /ˈpɜːʃə/ (日本語3音節;英語2音節)

Versailles ベルサイユ  /veəˈsaɪ/ (日本語5音節;英語2音節)

bergamot  ベルガモット /ˈbɜːɡəˌmɒt/  (日本語5音節;英語3音節)


r’だけの発音は、ラテン語系の言語では'd'っぽかったり、舌をもっと動かして’rrr'のように舌をRollさせて発音したりするようです。この、’rrr'の様な音は日本語で一番近いのが「ル」なのかもしれません。それが理由かどうかは分かりませんが、’r’を「ル」と書く単語で思い出すのは、ラテン系から来ている単語や固有名詞が主でした。


アメリカ英語では、’r’を発音しますが、「ル」と違い母音はありません。「ル」と発音すると母音が入り音節の数が一つ増えるので、’響き’も変わってしまいます。

また、余談ですが、日本人には、’l’だけの発音(Dark l) も「ル」と聞えるのか、milk ミルク/mɪlk/, always オールウェイズ /ˈɔːlwəz/, bill ビル /bɪl/, table テーブル/ˈteɪbl/, metalメタル /ˈmetl/など、カタカナに「ル」があるものが多いようです。


2. ア

door  ドア /dɔː/  (日本語2音節;英語1音節)

floor フロア /flɔː/  (日本語3音節;英語1音節)

or オア  /ɔː/ (/ə/) (日本語2音節;英語1音節)

more モア  /mɔː/ (日本語2音節;英語1音節)


r’が「ア」と書かれるものですぐに思い出したのは、オっぽい音の後に’r’があるものばかりでした。他に見つかったら、追加します。


上の4つの単語、カタカナはみんな「ア」がありますが、英語には「ア」のはありません。アメリカ英語では’r’を発音するので、日本人にはそれが「ア」と聞えるのでしょう。イギリス英語では’r’は発音しません。1番にも書いたように、「ア」を発音することで英語とは音節の数が変わります。


3. ’ー’ のばす

sister シスター /ˈsɪstə/

year イヤー /jɪə/

here ヒヤー /hɪə/

doctor ドクター /ˈdɒktə/

Oxford オックスフォード /ˈɒksfəd/

afterwards アフターワーズ /ˈɑːftəwədz/


'r'の変わりにその前の母音をのばすものは、’r’の前の母音が短い(特にシュワ)か二重母音の場合に多いようです。アメリカ英語では上記の単語の’r’は発音しますので、その部分が長く聞えるからだと思います。イギリス英語では、上記の単語には/r/の音は無いので、長く発音しません。カタカナでは、母音を伸ばして発音するだけなので、それが原因で音節の数がかわるわけではありませんが、上記の単語はやはり全て日本語と英語で音節の数が違います。


4. 無視

bird バード /bɜːd/

car カー /kɑː/

pork ポーク /pɔːk/

heart ハート /hɑːt/

mark マーク /mɑːk/


'r'の前の音が長母音の場合、カタカナでは’r’は無視される事が多いようです。イギリス英語ではそれで正解ですが、アメリカ英語の場合は上記の単語は全て’r’を発音します。どちらが正しいというわけではありませんので、自分で発音する時にはどちらでも良いですが、統一性があった方がきれいに聞えると思います。


上記の4つ以外にもあるかもしれません、ご存知の方は是非お知らせ下さい。また、’r’の次に母音(母音を表すスペリングではなく、母音の音の事)がある場合は、カタカナは「ラリルレロ」のどれかになるようですね。

r’の次に母音がある場合の例:

ring リング  /rɪŋ/

around アラウンド /əˈraʊnd/

correct コレクト  /kəˈrekt/

pro プロ  /prəʊ/

Maria マリア  /məˈriːə/

ハリケーンの名前のお話からここまで来ましたが、どうやって名前を決めるんだろう?と思ったら、名前のリストがあって、それをローテーションして使うらしいです。歴史に残るくらいの大きなハリケーンの場合、同じ名前を使うと混乱するため、そういう名前はリタイアさせる場合もあるそうです。興味がある方は、以下のリンクにリストや情報があります。

http://www.nhc.noaa.gov/aboutnames.shtml

0 views

© 2023 by Coach.Corp. Proudly created with Wix.com