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Phrasal verbs

  

日本では、Phrasal verbs(群動詞、または句動詞と呼ばれる)はイディオムの一部として扱われることが多いため、あまりお馴染みではないようですが、Phrasal verbsはイディオムにくらべ、ネイティヴの会話に出てくる頻度がかなり高いため、理解できれば 、そして使えるようになれば、英語でのコミュニケーションがかなりスムーズになります。

 

そこで、ここではPhrasal verbsについて以下をお話します:

  1. Phrasal verbsとは何か

  2. Phrasal verbsの意味

  3. Phrasal verbsの種類

  4. Phrasal verbsのストレスの位置

 

1. Phrasal verbsとは何か

 

Phrasal verbsは、動詞+前置詞や副詞の2つか3つの単語で1つの動詞を表すフレーズです。Phrasal verbsの多くは、少しフォーマルな同意語があり、日本ではこの同意語の方がよく知られている場合が多く、日本人の英語が硬い感じになってしまう原因の1つです。

例:

get in(phrasal verb)と enter(同じ意味の動詞)

 

I couldn’t find my keys, but I managed to get in through a window. 自然

I couldn’t find my keys, but I managed to enter through a window. 硬い

 

put out(phrasal verb)と extinguish(同じ意味の動詞)

 

Could you put out your cigarette? It’s a non-smoking area. 自然

Could you extinguish your cigarette? It’s a non-smoking area. 硬い

 

また、少しフォーマルな同意語がない場合、Phrasal verbsを知らなければ、 不自然な表現になってしまう可能性もあります。

 

例:

come out (シミなどが、とれる・落ちる) 

 

I washed my shirt, but the stain wouldn’t come out. 自然

I washed my shirt, but I couldn’t remove the stain. このように、違う言い方で言えますが、少し硬い感じに聞こえます。

 

look up (辞書を、引く)

 

I looked the word up in my dictionary. 自然

I found out the meaning of the word in my dictionary.  この文章で近い意味の事は言えますが、回りくどい上、find outというphrasal verbを知らないと言えません。find outの代わりにdiscoverと言ってしまうと、かなり不自然だと思います。

 

 

2. Phrasal verbsの意味

 

Phrasal verbsには、すぐに意味が分かるものと、そうでないものがあります。

 

例えば、switch off(スイッチをオフにする=電気などを消す・切る)は、すぐに意味がわかると思います。逆に、come aboutは、予定や計画していないことが起こるという意味で、happenに近く、意味を知らなければ何の事かわかりません。

 

意味が想像出来ないものがあるだけではなく、同じPhrasal verbでも2つ以上意味がある場合があり、要注意です。

 

例えば、go off。これを辞書でみると10つの意味が載っていました。私自身も普段つかうものをいくつかをご紹介すると:

 

I’ve set the alarm clock to go off at 6:30.       

(アラームなどが)鳴る・鳴り始める

The lights in the kitchen suddenly went off.

(電気などが)消える     

                             

I’ve gone off tea.                                            

(以前好きだったものが)好きじゃなくなる

The bomb that went off in that film looked realistic.

(爆弾などが)爆発する

           

同じ単語や表現でいくつか意味があるものは、一度にいくつかの意味を覚えるより、1つずつ確実に身につけることをおすすめします。その方が、実際の会話で混乱する事を防ぎやすくなるからです。

 

また、まれにイギリス英語とアメリカ英語で違う言い方をするphrasal verbsもあります。

 

例:

top up (イギリス英語)

top off(アメリカ英語)

 

お酒など、まだグラスに少し残っているけど、つぎ足して満杯にする、Pay as you go の携帯電話に通話料チャージを追加する。

 

3. Phrasal verbsの種類

 

●  動詞+前置詞

 

例:look for

What are you looking for? 

I’m looking for my mobile.

 

●  動詞+副詞(自動詞の意味)

 

例:run out (なくなる)

A: Shall I make some coffee? B: We’ve run out (of coffee).

 

 

The coffee ran out. (コーヒーがきれた)のように言え、run outの次に目的語が必要ない自動詞です。

 

● 動詞+副詞(他動詞の意味)

 

例:pick up

Could you pick up the laundry?

Could you pick the children up from school?

I saw a pound coin on the floor so I picked it up.

 

pick upは、何をpick upするか(目的語)が必要な他動詞です。

 

この種類のphrasal verbsは、目的語がitなどの代名詞の場合、動詞と副詞の間に代名詞がきます。I picked it upが正解でI picked up itとは言えません。

 

目的語が代名詞ではない場合、I picked up the laundry、I picked the laundry up のどちらでも使えます。

● 動詞+副詞+前置詞:

 

例:come up with(思いつく)

 

Have you come up with a good idea?

What have you come up with?

 

4. Phrasal verbsのストレスの位置

 

Phrasal verbsも、意味がある単語のストレスがある音節を強く発音するというルールは変わりません。動詞の後に来る単語が、副詞ならストレスがあり、前置詞ならストレスはありません。

 

例:    

look for: 一般動詞(ストレスあり)+ 前置詞(ストレスなし)

pick up:   一般動詞(ストレスあり)+ 副詞(ストレスあり)

 

以上、Phrasal verbsについてお話しました。今後、少しずつPhrasal verbsをご紹介していきますので、是非参考にしてください。

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