先日ニュースを見ていた時、ボリス・ジョンソンがカブールからの動物救助を承認したかどうか?という事についてのインタビューの答えで、‘Total rhubarb’という表現を使っているのを耳にしました。上のビデオでは4秒くらいのところで言っています。
Rhubarb /ru:bɑ:b/と聞いてはじめに思い出すのは、クランブルやパイによく使われる野菜なのですが、もちろん、ボリス・ジョンソンは野菜の話はしていません。
この場合のRhubarbは、‘nonsense’という意味で、‘total’も使い「全くのデタラメだ」のような意味で使われていて、動物救助を承認したことを全面的に否定しています。
私が使っている辞書(Longman Dictionary of Contemporary English)には、Rhubarb は‘nonsense’という意味では載っていませんが、以下の意味は載っています:
(spoken) a word repeated by actors to make a sound like many people talking
たくさんの人が喋っているように聞こえるように、Actorsが繰り返して言う単語がrhubarbということです。rhubarb=nonsense という意味で使われるようになったのはここから来ていると思われます。
Rhubarb以外にも、おなじみの単語に全く別の意味があるというものが沢山あります。ここでは、植物や食べ物で別の意味があるものを5つご紹介します。
1. Bananas
いつも複数形。 ‘go bananas’で、怒ったり、嬉しかったりなどでExcitedになったりという意味です。
例: Shaun went bananas when he won the lottery.
2. Grass
お庭や公園にある芝生以外に、イギリス英語ではinformer (警察に犯罪についての情報を提供する人、たれこみする人) の意味もあります。
ちなみに、‘police grass’とググってみると、’How to report | Police.uk’というのが2つ目に出てきました。そのページにはGrassという単語は見当たらないのにこんなに上位にあるのはさすが!
例︰ He grassed on his mate to get revenge.
また、英・米ともマリワナの事もGrassと言います。
3. Nut
私は、毎朝のようにカシューナッツやウォルナッツを食べますが、nutといえば、他にもネジの一部(回すほうの部分で、穴があいている場合が多い)の意味もあります。
また、複数形で使うnutsは、crazyやmadという意味にもなります。頭がおかしいという意味もありますが、日常的には、嬉しい、怒っている、焦っているなど何かの理由で冷静に考えたり、行動できない場合や、絶対ムリだとわかっているようなアイデアをだしたり、それを実行したりする場合に使う事が多いです。また、チョット変わった人(いい意味でも悪い意味でも)にも使われます。Steveは私に ‘You’re nuts/a nutcase.’とよく言いますが、いい意味で使っています(と思いたいです・・・)。
例: That noise is driving me nuts/crazy/mad.
(annoyed/angryイライラする)
John’s nuts/crazy/mad about football.
(【冷静さを失うくらい】大好き)
If we go into a lockdown again, I'm gonna go nuts/crazy/mad.
(気が狂いそうになる)
The crowd went nuts/crazy/mad when Kane score the third goal.
(嬉しくて大興奮)
4. Mint
ミントティーなどでおなじみのmintは、形容詞として使う ‘in mint condition’という表現があり、’new and in perfect condition’という意味です。
例: I can’t believe this is second-hand. It’s in mint condition.
5. Jam
スコーンを食べる時に欠かせないジャムですが、以下のような意味もあります。
車や人がいっぱいで動けない状態
例: I got stuck in a traffic jam and missed my train.
機械などに何かが詰まって動かなくなる状態
例: I should get different paper. This one always causes a jam in the printer.
ミュージシャンが集まってインフォーマルに演奏する事
例:Shelly enjoys jam sessions with her fellow musicians.
The Jamと聞こえていたら、70年代終わりから80年代はじめに活躍したバンドの名前の可能性もあります。
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